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ローライフレックス2.8E,ローライフレックス3.5F,ローライフレックス3.5E3.3.5Fの場合のつづき,^∪^付録


ローライフレックス2.8Eの場合

1991年秋に大阪の中古ショップで購入致しました。ニ眼レフがものすごく欲しくなって深い理由もなく10万円で購入いたしました。当時まだカタログ上に2.8f用のストラップなどが掲載されていて黒皮カニ爪ストラップが\9.800だったと記憶しています。さて2.8E型は1956年の製品です。1年程使っていてフィルム巻上げの後シャッターが切れなくなってしまいました。1992年当時で36年前の物ですから巻上げとシャッターをチェックしようと大阪にある「鈴木特殊カメラ」さんの御厄介になりました。担当は「金山さん」でしたか何度か大阪と徳島をカメラが行き来致しましたがほぼ完璧な仕上がりに至りました。今主に使っています3.5Fなどよりも巻上げクランクの巻上げタッチ、戻りぐあいは絶品でF型は戻りがほぼ手動ですが、修理上がりのE型はバネ式にスッコーンとリズミカルな撮影ができました。元々のファインダースクリーンは暗く周辺は特に光量不足でルーペ越しに目視困難、ミノルタオートコード以下でした。ファインダースクリーンをインテンに交換し大変満足ゆく状態に仕上がりました。写す喜びを再確認させてくれた名機がよみがえりました。


ローライフレックス3.5Fの場合

インターネットが私の家にもやってきて海外通販がやりやすくなり、欲にくらみ、つい手を出してしまって買った品です。2.8Eを使っていてポートレートの撮影に220/24枚撮りが欲しくなっていた時に、友人から75mmの3.5シリーズも2.8とは全く違う存在で一度使うといい。そう聞いていました。信じやすいたちの私はすぐさま検索、3.5F,120/220type4,ランクEx+,アトランタKEHで$999.00。後先無しで購入してしまいました。すでに整備済みのローライタッチを知っている。もはやローライ初心者では無い ^^;つい比べてしまいます。テストフィルムを何本か使ってみるとすべてがかなり前ピンでした。修理点検の行き先は「ロイ・カメラサービス」さん。私に75mmをすすめてくれた友人ごひいき先に御厄介になる事になりました。友人の伝票は何とタイプライター打ちです。勿論全部でなく書き込み空欄にタイプが少しズレ加減で打ってありました。いやー本物タイプライタータイプフェイスを見たのは何年ぶりでしょうか。ロイさんからFAX でなく郵便で見積もり書が届きました。茶封筒で宛名は手書きでした。こつこつ手作りのイメージが沸いてきます。フォーカスチェック、巻き上げクランクをもっとスムーズにとか、修理点検指定箇所でなんやかやで4万円ちょっとの見積もりになりました。飯能かァー遠いなあー、いや私も西武沿線に住まいしたことがありまして、飯能かァーが出たわけです。修理期間3ヶ月を言い渡されまして、急がば回れ、諦めるよりしかたなし。聞くところによると今年に入ってからは4〜5ヶ月待ちだそうです。6月に出して9月仕上がりですね。仕上がるまでの間に次のカメラの事に、続きはその後にいたしましょう。


ローライフレックス3.5E3の場合

快調な3.5Fが便利でめっきり2.8Eの登場回数が減った頃3.5F用のムター0.7Xを物欲に負けて購入してしまいました。まあシャープです亊。完全逆光以外単体レンズに負けない実力を持っています。すると3.5Fの予備機が必要です。格安外観ボロOKでレンズキレイな個体を探しました。すると3.5E-type3メーターなしが$500.00でアリゾナのリッツカメラでありました。レンズキャップ、フード、ストラップ一式揃えて購入。今度は新にに雑誌等に頻繁に登場なさり、現行ローライ正規代理店「駒村商会」にお願いすることに致しました。修理出しから仕上り、納品まで10日間でした。シャッター点検整備、フィルム送り点検整備、フォーカスチェックで4万円少々です。その速さだけでなく、仕上がりも上々です。巻上げクランクはゴリ感がなくなってスムーズになっています。大切なポイント、シャッターの感触と音も問題無しです。リッツカメラから届いた時本皮の外装は部分的にスリ減っていて合成グレーレザーに張り替えなければと思っていました。確かに本皮は指触り抜群で滑らず良いのですが、高温多湿の日本では無理があります。友人のYさんがニコンFブラックに真っ赤な合成レザーを張り替えてイメチェンしていましたので ^^;コツを伺って、、、^^;「ニコンあと100台ぐらい張る分余っとるけんな」とかなり積極的に「赤」をすすめれましたが、さすがに真っ赤な合成レザーは^^;「撮影しながらついつい興奮しそうだから」と丁重にお断りいたしました。グレーレザーを探したのですが丁度が無くてウッと目に付いたのは愛車のインテリアです。日にあたっても耐光性耐久性抜群素材で強いです。色も豊富だけどでもグレーにしました。古い皮をカッターの刃であたりながらゆっくり剥ぎ型紙にして合成レザーをカットしました。接着は一番安物の両面テープで仕上げます。彎曲ニッパー、爪きり、丸抜きポンチが活躍いたしました。急がずゆっくり本職の10倍以上の時間をかけてやればきれいにできますよ。駒村商会さん、担当本田さんの評価ですがほぼ大丈夫かなあと。ほぼの理由はローライキンカウンターがマイナスネジ3本で止まっていますが、一本ネジ締め忘れていました。神経質な方でなくても修理上がりを包んでいるビニール袋の中にネジがあったら「ちょっとどしたんえ」って思います。ネジ1本で全ての努力が水の泡になりますよね。その事を知らせましたが、「誠に申し訳有りませんでした」の伝言だけでした。直接謝るべき筋のミスです。ちなみに私の携帯電話の番号は修理依頼書に書いてありましたし、なぜで追っかけてこなかったのでしょう、私にはわかりません。修理のマイスター、名職人も最初からそうじゃなかったはずです。上司の方もエンドユーザーもマイスターを育ててゆく糧として苦言をまた賛辞を未来のマイスターに送るべきと思います。本田さんはマイスター直前と感じましたので「ほぼ」がくっつきました。XXXXも筆の誤りでしょう。いい人なんですホントに。


ローライフレックス3.5Fの場合のつづき

カメラをロイさんに送る前に3.5Fの写真を写しました。離れるのがなんとなくさみしく愛おしかったからです。遺影のように3.5Fの写真を飾って3ヶ月待ちましょうかぁ辛抱辛抱;_;。6X6版で75mmは広角的レンズ、80mmは望遠的レンズと感じます。たった5mmの差ですが使えばちゃんと誰にだって理解できる「5mmの差」です。2.8系と3.5系の決定的な違いは持った重量、シャッター音でしょう。75mmの可愛いやさしいシャッター音は、写す楽しさを倍加させてくれます。バルナックライカもそんな魅力に溢れている音がしそうですが、ウィルス感染防止の為聞きたくもありません。横道にそれますが無音のデジカメ、あれは相手に失礼ですね。今写しましたってゆう合図のシャッター音無しではこまったものです。写す度「アッ、写しました」って言わなきゃならないですね。元へと戻って何度も見積もり書を見直す日々がすぎまして、たくさん待つと期待しますよねぇ。ムフフフー楽しみです。お支払い請求が届いて早速第一勧業銀行へお振り込みを済ませました。受け取ってシャッター音、巻き上げの感じ、変化を感じませんねえ。即刻試写、ポジ上がりをみてウウー3ヶ月待っとただけかいって感じ。2.8Eと比べるのは機種が違いますので、お門違いですが巻き上げクランクは決して軽くなく重くもなくです。それは許すとして、ピントはやっぱり後ピンのままです。

修理の順番待ちに時間を要しただけ??だって3ヶ月です。ロイさんは修理の後のエージング期間がってどこかで書かれていますが、オーディオのエージングを想像してもなんだかさっぱり解りません。電話を早速かけて尋ねましたら、「シャッターボタン側裏蓋付近に打痕があって激しく落下させた痕跡がありますね」。と、たしかにそうです。「ファインダーフードは別の本皮張りtype-1のものが付いていますね」。と、たしかにそうです。「打痕があるとゆう事は裏蓋が変型しているのが原因かもしれません」。それは見積もりの時伺った事です。「後ピンの件ですが今はRollei社の許す許容範囲内に納まっていますので大丈夫です」。とおっしゃる。いやいや私は実写の結果がすべて後ピンなので補正できないかとお願いして修理を出しているわけで、打痕は見た通りですし、でもロイさんはRollei社の許す許容範囲内だからと、フィルムより計測器を信じてらっしゃるみたいに受け止めれます。私はカメラマンでフィルムに納められた画像がすべてです。せっかくの友人の紹介ですし、ゴネクリかえすの好きじゃないのでロイさん、サイナラです。

テストをくり返しても同じ結果なもので2.8Eで厄介になった「鈴木特殊カメラ」さんに投げ付けました。また修理代がかさみましたが乗りかかった舟です、降りられません。お気に入りなのです。なんとまあ1週間で上がって参りました。巻き上げはスムーズ、以前お願いしていた金山さんは定年退職なさったそうで残念、でもきちんと後継者がいらっしゃる様子。ちゃんと整備できています、お世話になりました。good jobです。ローライの内部メカには全く無知な私ですがここのギアにはxxxxオイル、このギアにはxxxxグリスと細かく指定があるそうです。下手にシリコン系のグリスを使ってグリスが伝って隣のギアまでいっちゃったーなんて事は恐い事ですね。ロイさんの修理上がりにオイルのシミなんて勿論一切ありませんしそりゃー流石ですが修理を待っている3ヶ月は長いです。最近の4、5ヶ月の待ち時間はちょっと異常です。ライカ修理の「関東カメラサービス」さんも、「フォトメンテナンス・ヤスダ」さんも同じく待ち時間たっぷり3ヶ月らしいです。前述の駒村さんもいずれそうなって、伝説めいたマイスターが、、、凄腕が案外近くに潜んで下請けしたりして、、、。


付録o

自己流簡単ピント調節法。壊さないように自己責任でやってくださいね。さしての道具を使わず必ず現状へ復元できる処置です。シロウト修理は危険がいっぱいです。元に戻せる事を忘れないで下さいね。最初のはコダックゼラチンフィルターの古くなったのを利用した前ピン対策法です。単純です、ミラーはV型ワッシャである程度ルーズに固定されています。下からスプリングで上に押し上げつつV型ワッシャがストッパーをしている仕組みですね。前ピンだったらビューレンズとピント板の間をも少し長くしてやればテイクレンズとのキャリブレーションですか?塩梅がとれるわけですね。ゼラチンフィルターの端っこに両面テープをちょこっと張ってV型ワッシャとミラーの間に差し込みます。綿棒でミラーを押しこんどいてピンセットがあれば簡単です。一人でなさらずにカミサンに手伝ってもらって「夫婦、愛の共同作業」を実行なさって下さい。面倒でもカメラを固定してひじを付いて手首だけでなさると安定します。急がば回れです。ゼラチンフィルター1枚でどれぐらい変わるのか、やってみると「アレーそんなに変化してない??、、、」そうです。無限遠はほぼ変わらなく見える程度なのです。厳密にはパララックス誤差が生じます。実験結果は微々たるものだったので無視できる範囲です。厳密なピントチェック、時間経過にのよるフィルムの浮き上がり=中央後ピン、周辺にピンがきてまん中ボケ現象は後述予定です。


後ピンはちょっとめんどくさいのですが、理屈は前ピンの逆をなさればよろしい。ですからミラーを少し起こしてやれば良いわけです。V型ワッシャとボディーの間にミラーに干渉しないように「ゲタを履かせる=持ち上げるの業界語」わけです。ネジをすこし緩めるとV型ワッシャははずれます。ミラーの上に横にすべり出す要領で、この時カメラはそばがらまくらの上なんかでミラーを水平に保つか、三脚の上でティルトアップさせると作業が安定致します。必ず片っぽづつなさる事をお勧め致します。ミラーは片っぽのネジでほぼ動きませんから安心できます。精密ドライバーが必要です。DIY のお店でセットものを買っても1000円以下と思います。下の写真の青い部分裏側にドラフティングテープとかを張って下さい。経年変化しないアルミホイルを何度か折りたたみ重ねても良いですね。要は再現性のある素材ですぐに元へ戻せる事が大切だと思います。ピント位置をアジャストするわけですので差し込んだ厚みの倍分ビューレンズが前後した事になります。開放描写をバンバン使いたい方お試しあれ。経験談として:ローライに限らず巻き上げて1日以上たったカットは空写しです。中心部分が必ず後ピンです。中心部分がレンズ側に少し浮いているような感じでしょうか。逆に巻き上げた直後は前ピンぎみがあるそうですが私はあまりそれを感じません。ピントチェック用の撮影はまず平面から。場所は大きな鏡あるところが簡単で便利です。鏡の前1mに三脚を立て鏡に写ったセルフポートレート撮る要領で構えて下さい。鏡に写っているビューレンズをファインダースクリーンのセンター位置にあわせると簡単平行構図完成。これ複写の裏わざなんです ^^;。センター位置にマークを入れて、そこを中心にして新聞紙をセロテープで張りましょう。ね、何の道具も無しで新聞紙とレンズ面が平行、光軸と新聞紙面は垂直に交わっていますね。次はパララックスチェックの為に視野枠ラインを新聞紙に書き込みます。後はレリーズを使い開放絞り、好みの絞りとシャッター速度の適正露光量を組み合わせて試写してくださいね。お次ぎはいよいよ奥行きのある前ピン後ピンチェックです。先ほどのまま三脚のアンヨだけ持って新聞紙面に対してほぼ45゜の位置に移動させます。ほぼで十分です。中心、ピント位置に細いペンでマークしましょう。ピントの合わせ方はいつもの通りが良いですね。よしと思ったところで一度高倍率ルーペで確認して下さい。癖もあるみたいなので、いつもの通りでもいっこうに構わないと思います。癖を含めた補正をなされば貴方だけの癖を踏まえたピント調節が完成するのですからね。今度も開放絞り、好みの絞りとシャッター速度の適正露光量を組み合わせて試写してくださいね。フィルムを巻き上げてすぐと、5分置いてからと比較なさるぐらい余裕を持って試写してくださいね。フィルムは常用のがよろしいかと存じます。この際色はどうでも良いですから。撮影記録をメモしながら、お試しあれ。

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