美術評論:村上哲史のギャラリー拝見 ______

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energy2001

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展示作品は平面・立体の2つの部屋に分けられ、油絵・アクリル・水彩・水墨・書・写真・七宝焼き・陶芸・織物・彫刻・ミックスメディアなど、200点を超す様々な芸術作品が並べられました。この展覧会の特徴は、障害者の社会参加と自己表現の場を提供するとともに、その芸術性を高め、アーティストとして活躍するためのステップとして位置づけられているところです。基本的に「美術展」であって「福祉展」ではないというのがコンセプトであり、「障害があるのによく頑張った」ではなく、アーティストとして「障害があるからこそ、生まれ育った環境によって感性が失われずにいるからこそ、その人独自の作品が出来るのだ」と考えるわけです。_

平面作品の会場。中央の風船の絵の素材は「レザークラフト」


右から2番目の作品の作者は、今春の放美展(県内第2の一般公募の美術展)で放美賞(最優秀賞)をもらっている。あ__あ


具象あり、抽象あり、半具象あり。見ていて飽きが来ないのもこの展覧会の特徴だ


この壁面は、すこし具象が集まってしまったようだ。右から2番目がボクの作品「濤蘭(とうらん)」。どういうわけかエナジー大賞を戴いてしまった。


右から2番目の作品は、スプレーで吹き付けたモノ。この人も9月に開催されて青美展で青美賞をもらっている。また、その左のスイカがとても美味しそうで、多くの人が足を止めてみていたのが印象的だった。


結局、平面作品の展示室には100点以上の作品が並んだ。出品点数は年々増えて、2段がけ3段がけもやむなしの状態に成りつつあり、関係者は頭を悩ましている。


立体作品展示室。こちらは空間そのものが1つの作品のようだ。個性の強いそれぞれの作品が、己を主張しながらも見事に調和している。何とも面白い空間だ。__


別の角度から見たところ。照明の具合もちょうどいい。ただ、左上に猛スピードで逃げる余計なモノが写ってしまった。


織物と紙の作品。会場ではあまり目立たなかったけど、こうして見るといいねぇ。ああ


立体部門のエナジー大賞受賞作品。かずら(木のツル)で編んだ玉のなかにカラフルな玉を入れてみようという発想と、それを吊ったときの並び具合、重なり具合、それに背面の影が折り重なって実にユニーク。空調の風のせいで、かすかに動いてにるのがまたたまらない。


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